25冊目「FIRE 最強の早期リタイア術―――最速でお金から自由になれる究極メソッド」
こんばんは。
昨日に続いて「Fire」に関する本。昨日は日本人の方でしたが、今回はFireの第一人者と言われる方の話です。
著者であるクリスティー・シェン氏は31歳でミリオネアとなり、仕事を辞めた。彼女は貧しい家庭に生まれ、育つ中で「欠乏マインド(何かが不足しているとき、それがあなたの生活において最も重要なものでなる)」という精神を持ち、お金に執着するようになった。お金こそが世界で最も大切なものであり、お金は犠牲を払う価値のあるものであり、お金は血を流して得る価値のあるもの。
キャリアを選ぶ際に、自らの情熱に従うのは良くない。好きなことを仕事にすれば、お金はついてくると期待するのは危険。まずは、お金を追いかけ、その後に好きなことをすればいい。
資産をつくる上で最も避けるべきは借金。消費者ローンは金利が高く最悪、学生ローンもそう。住宅ローンは金利による。金利4%以上なら、投資する前に全額返済すべき。
支出を減らすには節約が大事。支出には3つの種類(基礎的な支出、ご褒美、想定外の支出)がある。お金の使い方は人それぞれ、どの支出を削ると痛みを伴うのか試行錯誤しながら、自分に見合ったお金の使い方を見つけるとよい。
投資先でおすすめするのは、S&P500などのインデックス投資。多くの企業に同時に投資できるため投資資金がゼロになることがない。また、手数料も安く、運用益は85%のアクティブ投資を上回る。株式と債券をバランスよく保有しておけば、株式暴落時にも耐えられる。暴落時は株式を慌てて売却せずに、買増せばいい。
リタイアできるタイミングを決めるのは貯蓄率(収入額ではない)。70%以上を貯蓄できれば、投資リターンに関わらず、10年以内にリタイアできる。米国人の平均貯蓄率は5-10%。投資リターンが6-7%あっても、リタイアまでは40-50年かかるが、貯蓄率を15%まで引き上げれば、働く年数は5年も減る。
リタイア後の資金管理は3つのバケツに分ける。①ポートフォリオ、②ことしの支出、③現金クッション(準備金)。リタイア後は旅をしていればインフレの影響も受けないし、ポートフォリオが生活を守ってくれるため生命保険も必要ない。学齢期の子供がいてもワールドスクーリング(旅行をしながら子供を育てる)という仕組みもある。
早期リタイアには負の側面もある。とくに次の3つに対する恐怖心。①お金が底をつく、②コミュニティの喪失、③アイデンティティの喪失。恐怖は当然のものだが、過度に気にする必要はない。小さいビジネスやパートタイムで少し働くだけでも、リタイアは早まるし、そういった不安も解消される。
[感想]
生き方がかなり特殊な印象を受けましたが、考え方は参考になりました。大事なのは収入額ではなく、貯蓄率。貯蓄率を上げるために痛みの伴わない支出から減らしていけばいいと。私も大分支出は減らしていますが、ジム通いだけはやめられないですね。これをやめると全く運動しなくなってしまいますので。
昨日の方もそうでしたが、何かを成し遂げる人は確固たる意志を持っていますね。私も必ず早期リタイアするという思いで頑張ります。