ただの読書記録

1日1冊を目標に、本の内容と感想を記録します。

28冊目「宝くじで1億円当たった人の末路」

こんばんは。

 

今日はタイトルが非常に気になったこの本。

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 21世紀、グローバル化の拡大とITの革新で、私たちの人生の選択肢は飛躍的に広がった。その気になれば誰でも大抵の挑戦ができると言われているが、実際にいろいろな挑戦をして人生を楽しんでいる人は少ない。それは、「人生で一つの選択をした後の末路がわからなくて不安」だからと考える。本書はその選択からの末路を知っている人に取材し、まとめたもの。

<例>

  • 宝くじで1億円当たった人の末路:一家離散、貧困化、人生の目的喪失など、ろくなことにならないことが多い。そもそも宝くじは非常に割に合わない賭け事。1等の当選確率は約1000万分の1以下。宝くじは買わないという選択が正しいとも言える。
  • 賃貸派の末路:「持ち家派」よりも人生の自由度が高い。ローンで持ち家を買うとローン破産や災害、自由度低下などのリスクがある。土地の価格が上昇を続けていた時代は持ち家による資産形成ができたが、今はリスクのほうが大きい。
  • 「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路:社交性があるなら楽しい。都会よりもストレスも減るが、地域活動が頻繁にあり、全くのマイペースでのんびり暮らしことは難しい。想像以上にコストもかかる。
  • 電車で「中ほど」まで進まない人の末路:将来の見通しは暗く、企業社会での成功は困難。「中ほど」まで進まない人は自分が周囲の邪魔になっていることに気づいていない=気が利かない&ビジュアルフィールドが狭い&コミュニケーション能力が低い。企業世界で成功するには「気配りができること」が極めて重要。

 本書は「人生で様々な選択をした人の末路を探る」とともに、社会や世間にうまく同調できずに悩んでいる方へのエールでもある。日本は同調圧力が強く、周りからずれた人には生き辛いことがある。だが、同調圧力に自分を合わせる必要はなく、自分がそれを望むなら堂々と人と違うことをやればいい。自分が納得し、望むことを貫けば、ストレスなく幸せに生きられる。

 

[感想]

 上記の4つ目の例は、なかなか奥が深いです。電車の乗る位置、座る位置で気配りができるかどうかがわかると。私も満員電車で「中ほど」まで進むと降りられなくなりそうで、ドア付近で止まってしまうことがあります。視野が狭く、自分勝手な行動なのですね。気を付けます。

 私も周りに流されて、自分がやりたいことを我慢することがあります。周囲にどう思われても、自分のやりたいことを貫く、そんな生き方を目指したいです。